起業後にオフィスを借りることがこんなに大変だとは思ってもみなかった件
※ 画像は理想的な会議室のイメージです。
こんばんは。
起業して早2ヶ月と半月。
とうとう、弊社専用のオフィスを借りられることになりました。
【祝: オフィスが決定】
— キカガク代表 吉崎亮介 (@yoshizaki_kkgk) 2017年4月2日
5月から池袋にて、小さいながらもオフィスをお借りして安定的にセミナーが開催できることになりました。
色んな方の助けをお借りして、ここまで来ることができました。
本当に嬉しいです。
もちろん、コワーキングスペースの一部を専有するわけではなく、単独でお借りする事務所です。
しかも、1人で使うには結構広い50平方メートル。
もちろん1人用で借りたわけではなく、キカガクのセミナーでガッチリと場所を固定して、受講生を迎えたいなという思いから今回の決断に至りました。
ちなみに2017年5月からお借りする新オフィスの住所はこちらに掲載しております。
新規オフィスにあわせて、住居も現在お世話になっているシェアルームから引っ越しを行います。
こちらも本日審査が通り、引っ越しできることが決定しました。
と、非常に嬉しいお話ですが、裏側ではここまで表に出てくるかと言わんばかりの信用の無さに直面しておりました。
今後、起業を考えており、まずはオフィスだよね!といった方には、少し慎重にした方が良いよ、と今の初心を忘れてはいけないよと自戒の念も込めて、こちらに書き記しておきます。
オフィス決めで苦労した点1:大量のキャッシュが必要
保証金が家賃の数ヶ月分が必要であり、多いところは10〜12カ月分も必要。
分割払いは基本NGのため、大量のキャッシュが最初から手元に無いと、申し込みすらできない。
オフィスを借りてこれからお金を稼ごう!という思いがあっても、最初にお金がないと始められない、鶏と卵の問題。
今回は色々探してもらい、保証金4カ月になんとか抑えられました。
現在の資金などのチェックも厳しく入るため、通帳などですぐに提出できるようにしましょう。
資金についてのNGは出なかったので、ボーダーラインはわかりませんが、私自身は家賃の3年分の現金を手元に準備していました。
オフィス決めで苦労した点2:起業後すぐは門前払い
一期以上経っていることが条件の物件が多く、予算的に可能でも申請すらさせてもらえない門前払いにも何度も遭遇しました。
家賃は払えるのに、借りさせてもらえない悔しさがありました。
こういった物件は泣く泣く諦めていきました。
オフィス決めで苦労した点3:想像以上に早い不動産の動き
木曜日に不動産屋に行き、なんとか条件をクリアできそうな物件を見つけて日曜日に内見のアポを取り、安心して日曜日に行くと、土曜日の内見で即決した人にとられてしまい、見学にすら行けず。
即断即決即行動ができていなかった自分の甘さを悔やみました。
オフィス決めで苦労した点4:厳しい審査の旅
物件が気に入っても、保証会社の審査、大家さんの審査が通らないと、借りられない。
しかも大家さんとは直接コンタクトが取れないため、不動産屋を通してしかアピールできない。
保証会社の人に会ってアピールしたり、大家さんからの質問に精一杯の回答をしました。
今回の大家さんは非常に厳しい人で難しいのではと言われていたのですが、「人工知能や機械学習は今後間違いなく必要で、その教育サービスは素晴らしい」と味方についてもらえることができ、スムーズに進めることができました。
大家さんが事業内容まで審査されると思っていなかったため、この一言をメール経由でいただいた時は非常に驚き、そして頑張ろうと思いました。
オフィス決めで苦労した点5:収入が証明できない
保証会社や大家さんからの審査の際に、業績を提出するように求められるが、決算がまだのため正式な書類がなく、また起業後は自身の収入証明もないため、信用してもらえる書類が準備できないで困りました。
大家さんには、文書ベースで立ち上げ後の収支を概算で送り、なんとかOKをいただきました。
ここも大家さんのサービスへの理解あっての決定とのことで、本来であれば今回のような収支の概算では厳しいとのご指摘も不動産屋さんからありました。
オフィス決めで苦労した点6:連帯保証人が必要
保証会社を使用するにも関わらず、さらに連帯保証人が2人必須でした。
本来であれば保証会社があれば連帯保証人はいらないのですが、起業後間もないと石橋を叩かれるらしく、保証会社以外にも連帯保証人を求められるケースもあるとか。
連帯保証人という保証の要素以外にも、連帯保証人を準備できるような人なのか?といった意味合いとして、このような要求があるそうです。
オフィスの場合は家賃を払えなければ即退去なので、そこまで迷惑をかけないと思われますが、それでもリスクはあるため、頼むことにためらいがありました。
共に勤続年数の長い母と叔父にお願いし、非常にありがたいことに快諾していただき、話を進めることができました。
本当にありがとうございます。
おわりに
様々な困難にぶつかり、なかなか大変でしたが、今後の信用や事業拡大には不可欠なオフィス探しが一段落して安心しました。
物件探しは非常に難しく、相性の良い不動産屋さんとの連携が不可欠であったため、まず相性の良い不動産屋さんと直接話して、方向性のすり合わせをしていくことが大事だと思います。
これから起業してオフィスを探される方は、はじめのオフィス探しが最も困難と不動産屋さんもおっしゃっていたので、今後ぶつかる困難にもくじけずに、オフィス探しをがんばってください。
長文おつきあいいただき、ありがとうございました。
株式会社キカガク 代表取締役社長
吉崎 亮介